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ターブマンアプローチについてのFBでの対話

2012年02月18日、ターブマンアプローチについてのFacebook上の対話です。

レッスンしたY高一年の生徒。小5から来てるのでターブマンアプローチ歴六年。リストのカンパネラを通して弾いても全く痛くない、疲れないと言う。本当に合理的なアプローチ。身体や腕を自然に使う事は
「表現」する以前に大切なこと。「奏法」なんて言うまえの「原理」のようなもの。
まー、奏法なんてどうでもいい。良い音と音楽が自然に楽に奏でればいい。

Aさん

ターブマンアプローチってなんですか? 初めて聞きました。すごく気になる! キレイごとじゃ解決しない問題の本質がわかりそうな気配がする!

Mさん

本当に自然に弾く事が身に付けばがむしゃらに頑張っ弾く事もなくなりますね。気持ちも良く音を聴くゆとりまで出て楽しんで弾けます♪ガングリオンも消え私は弾く楽しみと病院通いが無くなり先生に感謝です。後は稽古有るのみです

Bさん

できてませんが、でもでも楽になりました(*^-^*)

山根 浩志

Mさん、毎年毎年手に注射針入れてガングリオンの溜まった液を取り除くとこが、このアプローチをはじめた次の月からなくなりましたね(^^)いかに無理をしていたか。今は本当にらくにひけてますし、音もまるっきり変わってます。5年前には絶対あげれなかった曲も今では躊躇なくあげれます(^^;)そう!あとは練習なんですね~~

山根 浩志

Bさん、の場合は”原田英代先生”の言われる事を実現させたいのがまずは目的でした。いろんな角度からアプローチしてみてます。客観的に観ても聴いても”楽になってます”ね。あとは、練習ですか??(^^;

山根 浩志

このターブマンアプローチは、ピアノだけのためのものではありません。バイオリン、フルート、ギターなど、体を使って演奏するもの。歌も含めてすべてです。

山根 浩志

10年以上前にニューヨークで学びました。一般的に言う”◯◯奏法”とかではなく、まず自然に体を使い、痛みや疲れがない、しかも合理的なアプローチです。僕がニューヨークに行く前にかなり悩んでたことは帰国後ほとんどクリアーになってました。人がなんと言おうが、自分が以前に比べて”楽で弾きやすい”が一番確かな事です。難しい曲もこうやったら弾ける、なぜ今弾けないのか、が明確になります。原因を分析して、練習すれば確実に弾けるようになります。日本人は、痛い、疲れる、何度練習しても弾けない、を沢山の練習量と努力と忍耐でいつかどうにかなると思ってるところがあります。それは間違いです。できないのはちゃんと”原因”があります。それに気付き、修正しないと膨大な苦労は報われません。そのノウハウを実際自分の体で学んできました。おかげで、そんな悩みで悶々としているピアニストや大学院生(博士課程)の学生もお忍びでレッスンにやってきてます。もちろん、自分の生徒にも何も言わず普通に取り入れてます。ただ、このアプローチはヨーロッパやロシアの伝統の”音楽”をまなぶものではありません。このアプローチの要素を取り得れて、自分のやりたい事が(たとえどんな奏法、どんな音楽性でも)無理なく実現できるようになることが魅力です。内容的にはシャンドール氏もかなり同じような事を書いてますが、どうしたらできるかは書いてません。実際は自分の体で探すしかありませんね.
「痛みや、疲れがあるピアニストは致命的」という事を言われていました。

Dさん

ターブマンアプローチ?興味あります。近ければ習いに行きたいです、どうか宜しくお願いします☆

山根 浩志

Dさん、ありがとうございます。知らないよりは知ってる方が良いものです。今、なんお悩みや苦痛や疑問がないのでしたら知る必要はないと思いますが。是非いつか!

Dさん

そうですね、困ったらそのときは本当によろしくお願いしますw

山根 浩志

ただ一つ、今「楽」といっても 「楽」にはもっともっと”楽”の次元があるんです。

Aさん

コメントありがとうございます!
私は痛くても弾き続ける根性はないので、病院通いまでの経験はありませんが、でも、もっと自然に楽に弾ける方法はあるはずだと、ずっと試行錯誤して来ました。超絶技巧をサラリとやってのける人も、私と同じ仕組みの身体を持って、同じ1日24時間で生活してるのだから、何か方法があるはず、私にだって出来るはずなのだと、根性無しなので合理的な方法を探してきました。
音楽と技術は常に一体でなければいけない、というのは理想論に感じていて、まず身体が自由になれば、本来誰でも持っている内面の音楽的欲求に従って表現出来るはずだと思うのです。
私も微力ながらそういう考えのもとにレッスンをしていますが、いかんせん自分がまだまだ実現出来ていないもので…(汗)
山根先生(と呼ばせてください)のコメントにはいたく共感致しました。山口?東京と距離はありますが、機会を見つけて是非レッスンをお願いしたいです!

山根 浩志

Aさん、腱鞘炎を勲章のように誇ってる方もよく居ます。とんでもない事です。腱鞘炎になるという事は間違っているんです。超絶技巧がたとえ弾けていても、その音や、いかに楽かが大切です。ひけりゃーいんじゃないんです。でも、最終的には努力と練習が実を結びます。原田先生のお弟子さんでしたら音楽の方向性は確かですね(^^)あとはそれを実現するには人それぞれ違うアプローチがあるとおもいます。体と相談して。東京にはちょくちょく行ってますので、そのときレッスンは可能です。

Aさん

はい!原田先生の作り出す音や世界は憧れであり目標であることは確かです!ただ自分のやっていることが遠回りに感じ、道筋が見えなく感じ、しばらく独学の道を選んでいました。これだ!という道が見えたら思い切り邁進出来るので、どうか宜しくお願いします☆

山根 浩志

僕も原田先生の言われる事ができないし、自分の中で消化(理解)できない事も沢山あったんです。だからいろんなところ行って試行錯誤し、自分に足りないところを見つけ、勉強しました。離れる事も大切なんです。(結果論ですが)もしかしたら遠回りとかんじるかもしれませんが、結果的には正しい道と感じる日が来ます。原田先生が「人がどう思おうが関係ないでしょ」とよく言われてました。その通りです。自分の納得する方法を見つけてください!

Aさん

はい!ありがとうございます!
お話出来ただけでも何か気が楽になりました(^^)

山根 浩志

よかった!気楽に楽しくピアノ」しましょ~~

山根 浩志

一番大切な事! ”耳” を変えないといけない。「聴く」って簡単にみんな言ってますが、どこ聴くか、何を聴くか、いつ聴くかで音楽もサウンドもまるっきり変わってきてしまいます。 英語の子音が日本人には聞き取れないのは、そういう周波数をキャッチできない耳だからなんです。日本人の耳が容易に聞き取れるのはドイツ語。ロシア語は(ロシア語がしゃべれる方)は全周波数を網羅してるので、いろんな国の言葉が容易に聞き取れ、しゃべれるようになります。アメリカ人に聞こえてるところが日本人には聴き取れません。ピアノの音も同じです。聴いてるようで聴こえてないんです。音は空気を伝わる波だから。

Sさん

私が今も何となく楽にピアノを弾けるのはターブマンアプローチのおかげでしょうか?

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北欧のピアノ②フィンランド

2017年、ヘルシンキ(フィンランド🇫🇮)とラハティでのコンサートがあり、ヘルシンキに滞在しました。

その際。シベリウスの家「アイノラ」へ絶対行きたくて!辿り着きました。感激。シベリウスが使っていたグランドピアノ、、椅子、帽子、、美しい庭。全てに感動。ここで、作曲された作品、、更に愛おしく感じました。

シベリウスが使っていた帽子と杖
アイノラにあるシベリウスが使ってたピアノ

そして、もう一つ、大切なイベントがありました。

シベリウスアカデミーの教授 Folke Grasbeck氏にシベリウスの作品のレッスンを受けること。

当日、待ち合わせ時間通りシベリウスアカデミーの前で教授を待ってました。30分待ちました、、いらっしゃらない、、^ ^;仕方なく電話すると、まだ自宅。日にちを勘違いされていて、急いでいきます、との事。それから、さらに30分待ちましたー。大丈夫!周りを散策してたらすぐ時間が経ち、いざレッスン室へ。

レッスンは、ブゾーニが学長だったころ、彼が使っていた部屋とピアノ。またまた感激!!

教授は、フィンランドの事、ブゾーニの事、シベリウスの音楽の事、を沢山話してくださいました。涙がでるくらい、素晴らしい話しでした。

そして、レッスンが始まりました。

まず、「フィンランディア(ピアノ独奏版)」を聴いていただきました。フィンランド人の苦悩と悲しみ、そして、誇り。中間部のコラールは、第二の国歌とされるくらい有名。しかし、僕の演奏は、美し過ぎる、歌い過ぎると言われた。そして、テンポは変わらずルバートはしない。イメージがかなり変わりました。前半、後半も変わりました。

二曲目は、「樹の組曲より、もみの木」。

まず最初に力説されたのは、

「この曲は、若い演奏家やヨーロッパ、アジアの演奏家は、とてもロマンチックに演奏する、それは間違っています。三拍子をワルツに感じてる、、違います、ワルツではありません。」

その言葉から、深いレッスンが始まり、自分の感じて頂き、もみの木、とはかなり違う演奏に変わっていきました。

レッスン中、衝撃的な事がありました。

「音を間違えてます」

と言われ、楽譜を見せてくださいました。

「これが正しい音です。シベリウスは、決して、「A」を書いてない。「G」が正しい」

それは、中間部の左手ベースのある一音を指して言われました。

なるほど。確かに、シベリウスらしい響だ!

それ以来、G を弾いています。もちろん、日本で手に入る楽譜は、Aになってますが。

帰国して、何故か持っていた Breitkopf And Hartel Musikverlagから出ている、原典版?シベリウス全集(なんと!Grasbeck氏が編集でした)には、ちゃんとGで書いてあるではないか!!!

他に、メリカント、クーラの作品もレッスンして頂き、夢の様な時を過ごさせて頂きました。

今でも、あの感動は、忘れられません。

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聴きたくなったCD達①

実家に帰ると、押し入れ一杯にCDが仕舞い込んである、、、

たまに、引っ張りだして、思い出に浸ったり、CDに入っている曲の楽譜探して弾いてみたり、完璧にマニア?オタク?な山根になる。

そんな時間が楽しかったりする。誰にも邪魔されない、ひとりの時間。

今日は、10枚、下関に連れて帰った。

1/

ノルウェー、トロルドハウエンにあるグリーグミュージアムに行った際、そこでしか売ってないと言われ(信じた、、)ベルゲンフィル 、Lief Ove(大好きなピアニスト)のグリーグのコンチェルト。

2/

ギムセのピアノ。グリーグのチェロソナタが好きっ!ソナタはまさに北欧的!!

3.4/

シベリウスのピアノの小品!いうことなし

5/

シベリウスアカデミーでレッスンを受けたピアニスト Grasbeck氏のシベリウスのバイオリンとピアノの作品。これは、シベリウスの家、アイノラAINOLAにある実際シベリウスが使っていたピアノで演奏されてて、貴重なCDなんです。アイノラにも実際行き、感激しました。

アイノラに行った際撮った彼のピアノ

6/

ファインベルグFeinnerg のシューマン。フモレスケが聴きたくて!1953年に録音された名演。だと思う。彼は、メカニックを音楽から分離することを戒めて、表現のために!テクニックがあると生徒に伝えてた、素敵なピアニスト!音も音楽も、大好き、理想的!

7/

セーヴェルーのピアノ作品。ノルウェーのオスロ音楽院でレッスン受けた、スメビ(Smebye)氏の演奏。ペール ギュントOP28シベリウスの方がもちろん有名だけど、セーヴェルーの現代的なのも好き。オーケストラ版もまたかっこいー!楽譜持ってるので演奏したことある。

8/

スウェーデンのペッテション-ベリエルの、フローセの花。1-3巻あるが、全部素敵!!!昔良く演奏していた。また弾きたい気分。

9/

フィンランドの女性ピアニスト、Laura Mikkola。彼女のラフマニノフ はロシア的ではないかもだが、大好きな音。ショパンの主題による変奏曲は素晴らしい。

10/

我が師匠、原田英代史の、師匠(大師匠) ロシアの巨視、メルジャーノフ氏。彼のロシア伝統の音、音楽には感動しかない。何枚かcd持っているけど、シューベルト さすらい人幻想曲、ショパン 24の前奏曲が入ってるこのCDが好き。

結論、暗い作品ばかり

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フリーランスになって

3/31で務めていた、学校(中学高校、大学)を辞める決断をして、4月からフリーランスになった。というか、ならざるを得ない状況になったと言うのが正しいかな。

これまで、短期大学ー四年制大学で、准教授、客員教授と大学の教員を長い間務めてきたが、正直、大学関係を辞めることは苦渋の選択でした。しかし、様々な理由があり、音楽家としての精神的な健康を選択しました。2月の終わりに退職を決める事はもちろん僕にとって想定外でした。次の仕事は決まってないし、何をするかも決まってない状態でしたから。 

でも、これはチャンスだな!だって、全て無くなったのは、新しいチャンスがある! ってこと。捨てないと、やってこないものが沢山あります。こうなった事に感謝しないと!と思う様になりました。

後ろは振り返らない。振り返ると、色々な感情が蘇るから。誰かを憎んでも、恨んでも何も変わらないですからね。

ただ、前だけ見て、進むだけ!動いた。イメージだけで動いた。どうなるか分からないけど、動きました。^_^

凄い日数が経った感覚、、

と、ふと友人が言った。

「山根さん、まだ1か月しか経ってないよ!今からだよ!」

またある人は、

「終わったんじゃないよ。始まるんですよ」

その通りだ。今から!

我武者羅に動いたのは、1か月で少し形にしたかったから。そして、少し形になってきました。

起業、、と言うほどまだ大したことはしてないが、一年を目安にいまの形を、さらに動かしてみよう。

そして、やはり僕のすべきことは

教育-人を育てる

「誰かの為に演奏する」

ことだな、と改めて感じている。もちろん、演奏家として、すべきこと、したいこともあります!

とにかく、神様がこの時期をフリーにしてくれた事に感謝しないと。

フリーランスになって、毎日がワクワクです。コロナがいなかったら、もっとグローバルに動けるのだが、収入が減ったのだからそれも結果良かったかな。^_^:

生徒も増え、コンサートも以前のようにできるようになってきました。ほんとに、知り合い、友人、支援してくれている皆さんに感謝しかないです。

ありがとうございます😊

そう!まだまだ、今からです。

📍5月のホームページの閲覧履歴📍

山根浩志

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下関教室 開始!!生徒募集中

下関教室 本格的に開始!
既に下関教室にレッスン予約があり感謝🫂

生徒随時募集。

ウッド調のカフェの様なバーの様なピアノルームでレッスンはどうですか?コーヒー出るかも?^ – ^
ピアノは、ハイブリッドピアノの
「アバングランド」です。

https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/avantgrand/n3/index.html

趣味、初心者、から音大受験
ピアノの先生のスキルアップまで
諸々OK、welcome!!

クラシックはもちろん、ポップス、ジャズ、音楽理論、レッスン可能。

下関教室のレッスンは
火曜、水曜、木曜 (月曜日 休)

今後、大人の為の癒やし系、静かなコンサートも企画する予定です。ただ今企み中!!!

アバングランドの響き             トイヴォ クーラ 結婚行進曲

練習用、静かなミニコンサート用
レンタルルームとかも需要あれば!

色々企画していきます。絵画系、デザイン系も興味あり

乞うご期待!!!

PS 防府教室は、金土日にレッスンしてます。

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新しい友達がやってきた!AvanGrand (下関教室)

防府教室には、グランドピアノが2台ありますが、下関教室には今までは、実際には友人のレッスン室を借りてレッスンをしていました。自分は、クラビノーバで練習していました。グランドピアノで練習するために、わざわざ防府市まで1時間少し運転していくのもめんどくさいから!クラビノーバで我慢してました。

今の部屋は、生ピアノは置けない環境でして、引越しも考えたけど、なかなか良い物件もなく、色々考えてました。

友人に、家を買う!グランドピアノを買う!とか言ってたら、僕より真剣に考えてくれてたようで^_^;

「山根さん、よー考えた方がいいですよ!家買っても、最近は売れないし、凄い買い物ですからねー」

と、、、ありがたいですね、言った本人は忘れてたのに^_^

ということで、引越しせず!いまの部屋に、限りなくグランドピアノに近い、電子ピアノを考えて、ローランド 、ヤマハの2台を候補にして、試弾しに行ったり、ネットで情報収集してました。

で! 結局、ヤマハの”アヴァングランド 3N “に決めて、今日やってきました。店で見たよりデカイ?グランドピアノみたい。

アバングランド3N in 下関教室

N3x の新型は、高すぎて手がでないので、たまたま新中古で安く巡り会えた彼に即決!!

これで、早速バイオリンとコンサートの合わせした。問題ない!練習も楽しくなりました。

とういう事で、下関教室では、今後、レッスン可能になります。バーみたいな、カウンターあるウッド調のレッスン室完成。

静かな大人だけのミニコンサートとかもできそうです。

退職して、心機一転! アバングランドに出会えて良かった。

下関教室ーウッド調のバーのような大人のピアノルーム

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クリエイティブドラマと音楽③

←→

「想像力」って人間にしか与えられてない、素晴らしい力。若い頃ウィーンのマスタークラスで体験したあの感動とちょっとした挫折?は僕の人生を変えてくれました。

余談だけど、自分の音に対する意識も!例えば、ppピアニシモ。どんなに弱く弾いても

「No. …Strong..,…stark」

と言われまくった山根は、

「こりゃ、そもそも音の出し方や身体の使い方、音の聴き方が間違っている」

と、ほぼノックダウン状態。その頃から、一からそれまでの弾き方を変える転機になりましたが、その事はまた話しましょう。

はい。話しをもどしましょう。

もちろん!演奏家は「想像力」だけで演奏できないです。それを、作品に関する知識、音にする技術、人に伝える表現力、音楽にする構成力、それを判断する”耳”は絶対必要です。

そしてもう一つ、全ての音楽、楽譜がある音楽は、「即興的」に聴こえないといけない、ってこと。今、そこで生まれた音楽かの様に!

ウィーンで聴いたロシアのピアニスト(マスタークラスの教授)の演奏は、ストーリーを感じて、ドラマを感じて!楽譜から飛び出たかの様に生き生きと動きだしたのは、まさに今そこで生まれたかの様だったからなんだよね。

想像力 と 即興性、、、

そう、この2つは、音楽家にとって、無くてはならない力!これがないと、どんな技術や知識があったとしてもダメなんだよ、、

そもそも、音楽家にとっての「知識」って、実現できないと、無いものと一緒、、、ってこと。

そんな、それまでの常識を覆す様な体験をした、若かりし山根青年は、ある時とてもクリエイティブな現場に出会えたんです。

ある時、しらない女性から電話がありました。

「ミュージカルで演奏してもらいたいのですが。実はみんなに断られたので、最後に山根さんに、、」

ちょっと、ん?と感じた。最後に?断られたから僕に?あまり気持ちよくないが、話しをつづけた

「はい、ミュージカル好きですから!大丈夫です。で、どんなミュージカルですか?

「ありがとうございます!じ、実は、、楽譜は一切ないんです。あ、何曲かはメロディーとコードくらいは、、あとは全て即興でお願いしたいのですが、、」

「楽譜がない?全て即興ですか?」

なんか楽しそう!練習しなくていいし、、、

「やります!やらせてもらいます!!よろしくお願いします。」

それが、「クリエイティブ ドラマ」との出会いでした。

つづく

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「痛みや疲れがあるピアニストは 致命的」

痛みや疲れがあるピアニストは致命的

この言葉は、2002年ニューヨークで開催された、「The Taubman Institute Williams 2002」で、一番初めに言われ言葉のひとつです。衝撃的な言葉で始まりました^_^:

それには、弾けたら言い訳じゃない、痛みや疲れがある時は良い音や音楽は決して生まれてない。という意味も含まれれています。

この2週間のセミナーとマスタークラスは、”painless痛みのない奏法とアプローチ”を習得できると、あるピアニストから勧められて、遥々日本から参加しました。(別に、僕は痛みや腱鞘炎だった訳ではありません)日本人参加者は2名でした。このセミナーには、有名なピアニスト(名前は出せませんがかなり世界的に有名)とか、演奏活動をバリバリしたり、CDも出しているピアニストが世界中から沢山参加されてました。

そんなピアニストが何故参加してるの?と思いました。良く話を聞くと、

あるピアニストは、

“僕はスケールだけを習いにきた。このままでは、僕はいつかピアノをひけなくなると感じてる。曲はレッスンうけない。ただ、ターブマンのスケールだけを”

そんなピアニストが沢山でした。誰にも言えない、「悩み」はみんなあるみたいでした。

セミナーは、一日2回のレッスンとレクチャー、夜はターブマンアプローチを使っているピアニストのコンサートがありました。レッスンは、メインのターブマンティーチャーのレッスンの後、そのレッスンを見ていたサブティーチャーがさらに丁寧にレッスンという充実したものでした。

レッスンが終わると、受講生全員が集まり、毎日違うテーマのレクチャーが行われ、理論もみっちり学びました。全て英語でのレクチャーの為、英語理解度は、、65%^_^:くらいでしたが、周りの参加者に聞いて理解できました。下の画像が、テキスト内のレクチャーのコンテンツですが、レッスンで言われた内容を、理論的に理解できました。

ターブマンアプローチ コンテンツ

夜のコンサートは、クラシックピアニスト、ジャズピアニスト混在で、楽に超絶技巧を弾いてる実演とでもいいましょうか、すげー!というしかないコンサートでした。まー個人的には、音楽的には好きタイプではなかったですが、ターブマンは、そこにフォーカスをあててないんだな^_^;と割り切って聴いてました。やはり、ヨーロッパ、ロシアの音楽には敵いません。

夜のコンサートプログラム

セミナー日程の後半には、希望者数名の、ターブマン史によるマスタークラスがありました。僕は、希望しました。

真上、横、後ろからのカメラで、受講生全員に見える様に巨大スクリーンに映しだされながら、マスタークラスが進みました。

マスタークラスが終わり、ロシア人のターブマンティーチャーが、僕のところにやってきて言いました。

「君の音楽いいよ。その弾き方はどこで習ったの?ロシア? いまの君のままで、少しターブマンの要素を入れるだけで充分だよ、私もそうしてますから( ” Your music is good. Where did you learn how to play it? Russia? It’s enough to add a little Taubman element as you are now, because I do that too. “)」

と話してくれました。全てターブマンアプローチにしないでいい、という事でした。ロシア人ピアニストに、ロシアで習った?と聞かれましたがロシアのメルジャーノフ氏のお弟子さん(尊敬する原田英代先生です)に習ってます、としかいえないくらい、その頃は自分でもまだロシアの奏法?をあまり意識してなかったのです。

彼の話を聞いて、今の自分の弾き方に付け加える物と、ナチュラルになるために差し引いていく物を見分けるといいんだなと思い、楽にな気持ちになったのを思いだしました。

実は、ニューヨークに行く前に、”アレキサンダーテクニック”を少し学んでましたが、ある理由で辞めました。(ここでは、理由については触れません)。ターブマンアプローチは、アレキサンダーテクニックの要素がピアニストに特化した形で含まれてるのは感じました。

ターブマンアプローチですが、「ローテーション」をマスターし、ターブマンアプローチを使った「スケール」を弾けるようになることが大切になりますが、その前に時間をかけたのは、

“自分の身体を知る,自分の癖を知る”

“ナチュラルな身体にリセットする”

でした。癖 (良くない癖) は、自分ではなかなわかりませんし、それが癖と認識してない場合がほとんどです。その癖が、色々な悪い現象を引き起こしているのも気づいてないと思います。

ターブマンアプローチなレッスンは、曲全体を仕上げると言うものではなく

•難しいパッセージが弾けない
•ゆっくりなら弾けるが、速く弾けない
•途中で疲れる、痛くなる
•部分的には弾けるが、通すと弾けない

という様な、箇所を抜粋して、原因を言われ、このアプローチ(レクチャーのコンテンツにあるアプローチ)をこう使う、というレッスンです。練習の方向性を明確にしてくれます。

僕は、バッハ-ブゾーニ シャコンヌ/ストラビンスキー ペトルーシュカより3つの断章/ショパン マズルカより数曲の中の、弾けないパッセージを取り出して、ターブマンアプローチを学びました。結果、持っていった楽譜は、セミナー終了時にはすべて問題クリアしていました。というか、もっと楽譜持っていけば良かったと後悔したくらいです。

セミナー最後に、このアプローチは「Invisible 見えない」ものが沢山あるので、大きな動きのまま実践すると大変な事になります。実際、ちょっとビデオや一回レッスン受けただけでやってみた、と言う事例を挙げて、それがいかに危険な事かを説明してくれました。

無駄な努力と訓練と忍耐で、無駄な時間使ってませんか?精神論で解決することは決してありません。
ターブマンアプローチはその原因を明確にし、解決してくれます。合理的!と言わざるを得ないアプローチです。

自分自身もかなり変化し、楽に弾いていた自分に、更に楽な世界があるんだと実感させてくれたアプローチです。

身体、指を使う楽器全てに当てはまるアプローチです。

クラシック、ジャス、ポップスは関係ありません。

興味のある方、是非体験してみてはどうですか?

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クリエイティブドラマと音楽②

ヘルシンキでのトロイメル音劇一座公演

←前回①

「楽譜はあるけどね、いつも、いま生まれた音楽の様に演奏しないとね。そう、即興演奏してるかの様にね!」

なるほど。即興的に聴こえないから、<嘘>に聴こえるんだな。とは、すぐには結びつかなったんですが、楽譜を音にして表現するときに、何かが欠けているのは確かだなと思いました。

若い頃、ウィーンで室内楽のマスタークラスを受講した際に、レッスンを受けたロシア人ピアニストに演奏を聴いた頂いた後、こんな事をいわれました。

「あなたは、この曲でどんな経験をしましたか?僕には、それが聞いていてわからなかった。」

山根の心の声  (僕もあなたが何を言っているか、わかりません、、経験とは???)

「この曲(ハイドンのピアノ トリオでした)の物語を、初めから話してくれないか。例えばは、僕はね、」

と、具体的にこの音は、この和音は、この転調は、この音形は、このリズムは、こんな事が起きて、こんな気持ちになり、と、時系列で物語を話しだしました。それは、かなり具体的でしかも完成された物語でした。

その後、先生は僕にこう言いました

「さあ!今度はきみが話してください。」

山根の心の声 (え?んー??まず、何語で?英語で?ていうか、それより、物語を話せてっ?おっしゃってます?そんなこと考えたこともないし、、知ってます?音楽は話さなくても、言葉で説明しなくていいんですよー!だからピアノで 、、、あ!!それが、ピアノ で伝わらかったんだ、、ですよね。)

日本で、沢山レッスン受けて、本番も重ねて、自信つけてウィーンへ持って行った曲の中のひとつだったのですが、一日目にしてコテンパンにされ、ノックアウト状態でした。

「明日、楽しみにしてます。レッスンそれを聞いてからね」 

「は、はい。わかりました。明日話せるようにしてきます。今日はレッスンありがとうございました!」

とにかくどうにかしないと、と僕は敗北感と絶望感に似たものを肩に背負って、レッスン室を後にしました。

その後、カフェで楽譜と睨めっこ。和英辞書を片手に物語を書いてみました。が、そんな経験したことのなかった山根青年は、今までいかに作品に対して適当に接してきたのかと自己嫌悪状態。まず、物語よりアナリーゼと楽譜をもう一度見る事からはじめました。

そうすると、楽譜の方から話し始めてくれました。面白い!楽しくなり自分なりの物語ができました。ただ、明日は自分の口で話さないといけないのが苦痛でしたが、、(ドイツ語は無理だから英語で) でも「自分の言葉」で伝えることで、演奏が何かしら変わるに違いないと、うっすら感じていました。

物語のプレゼン?まーまーうまくいきました。それと同時に、演奏にもどこか自信の様なものが生まれていました。

なんだろこれは。この「力(ちから)」日本では、使ってなかったのか?

この力、単なる「想像力」って言うもんだよな。普通にみんな持っている力。そして、それを使って、楽譜に書いてある事を、具体的に文章化し、さらに言語化しただけで、こんなにも作品が生き生きとして、動き出すのか。妄想の世界から現実の世界に変わったくらい衝撃的なことでした。

「想像力」

ってすごい。とその時感じました。

つづく

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山口ピアノ調律センタープロデュース 山根浩志特別レッスン