
ピアニストには色々あります。
華やかなコンサートピアニスト、楽器や声楽などと共演するアンサンブルピアニスト、世界を舞台に飛び回るピアニスト、地方に腰を据えて演奏活動するピアニスト。みな演奏活動をメインにするピアニストかな。
あと、一般的に「ピアノを弾く人」と言う意味で、ピアニスト、と言う場合もありますね。
そして、ピアニスト、と言う免許もなく、明確な資格もなく、いつから?どんな?ピアニストになったかも定かではないかも。でも、これらひっくるめて
「ピアニスト」
なんです。
僕は、その中でも、「アンサンブルピアニスト」は、とても魅力的だなーと、ずっと思ってます。人と共演すること、はコンサートピアニストより、より高い能力が必要だと思うから。
日本では、歌や楽器と演奏するピアニストは、「伴奏者」と言われることは、残念ながら今も尚、良くあることですよね。対等に扱われてないんだなーと寂しい気分にもなったりします。
ただ、明らかにピアノが主導権を握れて、そして、二重奏や五重奏にくらべ、バイオリンやチェロの楽器の良さを最大限に生かすことができるアンサンブルがあります。
「ピアノトリオ(ピアノ三重奏)」がそれです。
ピアノもバイオリンもチェロ、みんな責任があり、役目があり、みんな楽しい!トリオの際のピアニストは、楽譜の見方をかなり工夫しないといけないです。ソロや二重奏とは、全く違う楽譜の見方です。自分の役割、あと2人が何をしてるか、それをどう生かすかを常に、楽譜から、そして演奏から感じとり、指揮者のごとく、全体のサウンドを作り上げる。いやー、楽しすぎませんか?これって。
ウィーンで、ソロのレッスンの他に、室内楽マスタークラスに参加しました。(トップの写真)そのときレッスンして頂いた楽譜には、宝物のような先生達の言葉が、書きなぐってあります。なんと、トリオのレッスンは、チェリスト、バイオリニスト、ピアニストの3人で行われました。「ウィーン アルテンベルクトリオ」の3人。
5/28のトリオコンサートで演奏した、ハイドンのトリオ Hob. Xv27ハ長調は、若い山根がウィーンで弾いた曲でした。僕にとってトリオのバイブルみたいな、、、。去年、違うメンバーで演奏した、ショスタコービッチ のトリオ2番もウィーンでの宝物が沢山書いてあります。
今、読み返してみると、その意味がやっとわかったり、新しいインスピレーションが湧いてきたりします。

その時、山根は本当のアンサンブルピアニストに出会い、その凄さと、自分が持ってない、いや、使ってない能力が必要って事を知りました。
それから、2台ピアノ、連弾のコンクール、アンサンブルコンクール、室内楽コンクールなどでいくつか優勝しましたが、アンサンブルするごとに、ピアノソロがいかに大切に気がつき、再び違う視点でソロの場を増やすようになりました。
「自分の中のアンサンブル能力」
これが、アンサンブルピアニストは必要不可な力だと!
ピアノトリオは、麻薬の様なもので、やりだしたら、つぎはこの曲やりたい!終わりがありませんね。
今日も、「ブラームス のトリオ op8」をまた演奏したくなりました。若い頃演奏したが、今は、また違う演奏になります。当然。
乞うご期待!また、トリオコンサートお楽しみに!
