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ピアノ

クリエイティブドラマと音楽④

「楽譜がない?全て即興ですか?」

「やります!やらせてもらいます!!よろしくお願いします。」

そうして、僕はクリエイティブドラマの世界に足を踏み外し、、あ、いや、、足を踏み入れてしまいました。

とはいえ、その当時の山根は、それが「クリエイティブドラマ」の手法を使ったミュージカルだとは全く知りもしませんでした。ただ、楽譜がない、即興ができる、そして大好きなミュージカルに音楽制作と演奏に参加させてもらえる!という、ONLY興味津々、それだけでした。

「即興」はそのころできていたのか?

YESと言っておきましょうか。もともと山根は作る?創る!?事がすきでしたから。

保育園時代のひろちゃん (と呼ばれていて、自分でも言ってた)は、5,7,5で歌詞を作り、書き残してくれたのは、母ですが、とにかく大量に歌詞が残ってます。それには、全て曲があったそうです。残念ながら、母は楽譜、音楽オンチですからもちろん書けなかったのです。

今の時代ならIphoneでビデオに残して、youtubeに上げて、園児ユーチューバーとして世界中に知れ渡ってる、、なんて事はないでしょうが、とにかくシンガソングライターひろちゃんだったんです。

その後も、電子オルガン、ブラバンを経験し、そして色んなジャンルに興味をもち、ジャズも弾いたり、演歌、ポップスもなんでも、ミミコピ、コードだけで勝手に即興して遊んでました。

あら?クラシックは?

ピアノを始めたのが中2の終わりなんで、ただ音大に行きたいだけでピアノ弾いていました。いや、ピアノは好きでしたよ!

ピアノで遊ぶのが!

いろんな音楽に興味あり、とにかく初見で沢山弾いて遊んでましたね。ドビュッシー、坂本龍一、ビルエバンスは山根の音楽のベースになってるかもしれないくらい弾きましたね。

一番初めの、発表会は、幻想即興曲、次は、英雄ポロネーズ、次は、ラヴェル 水の戯れ、ドビュッシー 花火、、

ほら、ちゃんとクラシック弾いてますよ!

ただ、普通の道を進んでない!とは、音大に入るまでは気がつきませんでした。好きな曲を弾いていただけ!!バッハ、ベートーヴェン、ショパンは受験にいるので、真面目に練習はしましたよ。たまに、クラシックも楽譜を無視してアレンジして、、先生に、、、褒められた^ ^:

国立音楽大学へ入ったのは、なんとなく自由っぽかったから。

そして、実際自由でしたね。

音大時代のある期間、バイトで、銀座のクラブでピアノ弾いていました。赤本(歌謡曲の楽譜とコードのみが大量に書いてある分厚い赤い表紙の楽譜!)で、お客様の歌の伴奏を弾いたり、BGMを演奏するやつです。

お客様(酔っ払いともいう)がオンチになったら、

「ピアノが、ずれてる!キー合わせろ!」

と言われ、半音下げたり、上げたりしてました。もちろん、知らない曲ばかりで、軍歌からジャズなんでも即興伴奏していました。で、意外と楽しかった。お金も当日、沢山もらえたし!!!!!!

これで鍛えられたかな。即興の楽しさ!

創ることの面白さを知ってしまいました。

そんな感じで、ミュージカル公演は、楽しかったの一言で、感動的な経験させてもらった山根は、更にそのミュージカルの総合プロデューサーのD氏から、あるお仕事をいただきました。

山根は、そこで初めて「ドラマ」とは何か?

を知ることになるのでした。

https://youtu.be/mvs6f6iwe5k

つづく

山根浩志 のアバター

作者: 山根浩志

下関市、北九州市、防府市を中心に活動、レッスンしているピアニストです。随時生徒募集、また演奏依頼承ります。

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