2012年02月18日、ターブマンアプローチについてのFacebook上の対話です。
レッスンしたY高一年の生徒。小5から来てるのでターブマンアプローチ歴六年。リストのカンパネラを通して弾いても全く痛くない、疲れないと言う。本当に合理的なアプローチ。身体や腕を自然に使う事は
「表現」する以前に大切なこと。「奏法」なんて言うまえの「原理」のようなもの。
まー、奏法なんてどうでもいい。良い音と音楽が自然に楽に奏でればいい。
Aさん
ターブマンアプローチってなんですか? 初めて聞きました。すごく気になる! キレイごとじゃ解決しない問題の本質がわかりそうな気配がする!
Mさん
本当に自然に弾く事が身に付けばがむしゃらに頑張っ弾く事もなくなりますね。気持ちも良く音を聴くゆとりまで出て楽しんで弾けます♪ガングリオンも消え私は弾く楽しみと病院通いが無くなり先生に感謝です。後は稽古有るのみです
Bさん
できてませんが、でもでも楽になりました(*^-^*)
山根 浩志
Mさん、毎年毎年手に注射針入れてガングリオンの溜まった液を取り除くとこが、このアプローチをはじめた次の月からなくなりましたね(^^)いかに無理をしていたか。今は本当にらくにひけてますし、音もまるっきり変わってます。5年前には絶対あげれなかった曲も今では躊躇なくあげれます(^^;)そう!あとは練習なんですね~~
山根 浩志
Bさん、の場合は”原田英代先生”の言われる事を実現させたいのがまずは目的でした。いろんな角度からアプローチしてみてます。客観的に観ても聴いても”楽になってます”ね。あとは、練習ですか??(^^;
山根 浩志
このターブマンアプローチは、ピアノだけのためのものではありません。バイオリン、フルート、ギターなど、体を使って演奏するもの。歌も含めてすべてです。
山根 浩志
10年以上前にニューヨークで学びました。一般的に言う”◯◯奏法”とかではなく、まず自然に体を使い、痛みや疲れがない、しかも合理的なアプローチです。僕がニューヨークに行く前にかなり悩んでたことは帰国後ほとんどクリアーになってました。人がなんと言おうが、自分が以前に比べて”楽で弾きやすい”が一番確かな事です。難しい曲もこうやったら弾ける、なぜ今弾けないのか、が明確になります。原因を分析して、練習すれば確実に弾けるようになります。日本人は、痛い、疲れる、何度練習しても弾けない、を沢山の練習量と努力と忍耐でいつかどうにかなると思ってるところがあります。それは間違いです。できないのはちゃんと”原因”があります。それに気付き、修正しないと膨大な苦労は報われません。そのノウハウを実際自分の体で学んできました。おかげで、そんな悩みで悶々としているピアニストや大学院生(博士課程)の学生もお忍びでレッスンにやってきてます。もちろん、自分の生徒にも何も言わず普通に取り入れてます。ただ、このアプローチはヨーロッパやロシアの伝統の”音楽”をまなぶものではありません。このアプローチの要素を取り得れて、自分のやりたい事が(たとえどんな奏法、どんな音楽性でも)無理なく実現できるようになることが魅力です。内容的にはシャンドール氏もかなり同じような事を書いてますが、どうしたらできるかは書いてません。実際は自分の体で探すしかありませんね.
「痛みや、疲れがあるピアニストは致命的」という事を言われていました。
Dさん
ターブマンアプローチ?興味あります。近ければ習いに行きたいです、どうか宜しくお願いします☆
山根 浩志
Dさん、ありがとうございます。知らないよりは知ってる方が良いものです。今、なんお悩みや苦痛や疑問がないのでしたら知る必要はないと思いますが。是非いつか!
Dさん
そうですね、困ったらそのときは本当によろしくお願いしますw
山根 浩志
ただ一つ、今「楽」といっても 「楽」にはもっともっと”楽”の次元があるんです。
Aさん
コメントありがとうございます!
私は痛くても弾き続ける根性はないので、病院通いまでの経験はありませんが、でも、もっと自然に楽に弾ける方法はあるはずだと、ずっと試行錯誤して来ました。超絶技巧をサラリとやってのける人も、私と同じ仕組みの身体を持って、同じ1日24時間で生活してるのだから、何か方法があるはず、私にだって出来るはずなのだと、根性無しなので合理的な方法を探してきました。
音楽と技術は常に一体でなければいけない、というのは理想論に感じていて、まず身体が自由になれば、本来誰でも持っている内面の音楽的欲求に従って表現出来るはずだと思うのです。
私も微力ながらそういう考えのもとにレッスンをしていますが、いかんせん自分がまだまだ実現出来ていないもので…(汗)
山根先生(と呼ばせてください)のコメントにはいたく共感致しました。山口?東京と距離はありますが、機会を見つけて是非レッスンをお願いしたいです!
山根 浩志
Aさん、腱鞘炎を勲章のように誇ってる方もよく居ます。とんでもない事です。腱鞘炎になるという事は間違っているんです。超絶技巧がたとえ弾けていても、その音や、いかに楽かが大切です。ひけりゃーいんじゃないんです。でも、最終的には努力と練習が実を結びます。原田先生のお弟子さんでしたら音楽の方向性は確かですね(^^)あとはそれを実現するには人それぞれ違うアプローチがあるとおもいます。体と相談して。東京にはちょくちょく行ってますので、そのときレッスンは可能です。
Aさん
はい!原田先生の作り出す音や世界は憧れであり目標であることは確かです!ただ自分のやっていることが遠回りに感じ、道筋が見えなく感じ、しばらく独学の道を選んでいました。これだ!という道が見えたら思い切り邁進出来るので、どうか宜しくお願いします☆
山根 浩志
僕も原田先生の言われる事ができないし、自分の中で消化(理解)できない事も沢山あったんです。だからいろんなところ行って試行錯誤し、自分に足りないところを見つけ、勉強しました。離れる事も大切なんです。(結果論ですが)もしかしたら遠回りとかんじるかもしれませんが、結果的には正しい道と感じる日が来ます。原田先生が「人がどう思おうが関係ないでしょ」とよく言われてました。その通りです。自分の納得する方法を見つけてください!
Aさん
はい!ありがとうございます!
お話出来ただけでも何か気が楽になりました(^^)
山根 浩志
よかった!気楽に楽しくピアノ」しましょ~~
山根 浩志
一番大切な事! ”耳” を変えないといけない。「聴く」って簡単にみんな言ってますが、どこ聴くか、何を聴くか、いつ聴くかで音楽もサウンドもまるっきり変わってきてしまいます。 英語の子音が日本人には聞き取れないのは、そういう周波数をキャッチできない耳だからなんです。日本人の耳が容易に聞き取れるのはドイツ語。ロシア語は(ロシア語がしゃべれる方)は全周波数を網羅してるので、いろんな国の言葉が容易に聞き取れ、しゃべれるようになります。アメリカ人に聞こえてるところが日本人には聴き取れません。ピアノの音も同じです。聴いてるようで聴こえてないんです。音は空気を伝わる波だから。
Sさん
私が今も何となく楽にピアノを弾けるのはターブマンアプローチのおかげでしょうか?