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ピアノ

クリエイティブドラマと音楽③

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「想像力」って人間にしか与えられてない、素晴らしい力。若い頃ウィーンのマスタークラスで体験したあの感動とちょっとした挫折?は僕の人生を変えてくれました。

余談だけど、自分の音に対する意識も!例えば、ppピアニシモ。どんなに弱く弾いても

「No. …Strong..,…stark」

と言われまくった山根は、

「こりゃ、そもそも音の出し方や身体の使い方、音の聴き方が間違っている」

と、ほぼノックダウン状態。その頃から、一からそれまでの弾き方を変える転機になりましたが、その事はまた話しましょう。

はい。話しをもどしましょう。

もちろん!演奏家は「想像力」だけで演奏できないです。それを、作品に関する知識、音にする技術、人に伝える表現力、音楽にする構成力、それを判断する”耳”は絶対必要です。

そしてもう一つ、全ての音楽、楽譜がある音楽は、「即興的」に聴こえないといけない、ってこと。今、そこで生まれた音楽かの様に!

ウィーンで聴いたロシアのピアニスト(マスタークラスの教授)の演奏は、ストーリーを感じて、ドラマを感じて!楽譜から飛び出たかの様に生き生きと動きだしたのは、まさに今そこで生まれたかの様だったからなんだよね。

想像力 と 即興性、、、

そう、この2つは、音楽家にとって、無くてはならない力!これがないと、どんな技術や知識があったとしてもダメなんだよ、、

そもそも、音楽家にとっての「知識」って、実現できないと、無いものと一緒、、、ってこと。

そんな、それまでの常識を覆す様な体験をした、若かりし山根青年は、ある時とてもクリエイティブな現場に出会えたんです。

ある時、しらない女性から電話がありました。

「ミュージカルで演奏してもらいたいのですが。実はみんなに断られたので、最後に山根さんに、、」

ちょっと、ん?と感じた。最後に?断られたから僕に?あまり気持ちよくないが、話しをつづけた

「はい、ミュージカル好きですから!大丈夫です。で、どんなミュージカルですか?

「ありがとうございます!じ、実は、、楽譜は一切ないんです。あ、何曲かはメロディーとコードくらいは、、あとは全て即興でお願いしたいのですが、、」

「楽譜がない?全て即興ですか?」

なんか楽しそう!練習しなくていいし、、、

「やります!やらせてもらいます!!よろしくお願いします。」

それが、「クリエイティブ ドラマ」との出会いでした。

つづく

山根浩志 のアバター

作者: 山根浩志

下関市、北九州市、防府市を中心に活動、レッスンしているピアニストです。随時生徒募集、また演奏依頼承ります。

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