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ピアノ

クリエイティブドラマと音楽①

タイ(バンコク公演)
トロイメル音劇一座の公演

このチラシは、「トロイメル音劇一座」の公演のチラシです。僕たちのこのユニットは、クラシック音楽、演劇、をもとに即興的な要素(即興演奏、演劇)をメインに構成され、クリエイティブドラマ的な要素を用いた公演やワークショップを国内外で展開してます。

ドラマ的な? 即興的な? クラシック?演劇??と、なんだか訳話からないと感じるかもしれませんね。

音楽家の僕が、演劇的な手法のドラマに興味持ち、20年以上もドラマの世界にいるのには、もちろん、理由があります。音楽家にとって絶対必要なあるものがあるからです。

有名なピアニストにレッスン受けたり、素晴らしい講座を受けたり、沢山レッスンを受けたり、コンクールに入賞するより、大切なもの、、

ピアノ曲(クラシック音楽全般)には、作曲者がいて楽譜が存在します。そしてピアニスト(演奏者)は、楽譜を-「読んで」演奏します。良く言われるのは、楽譜から作曲者の意図を汲んだ上で演奏者の解釈や演奏者が楽譜から感じ取ったものを乗せて演奏することが大切、、と。その過程で、作曲家の生い立ちや、演奏する作品について知ることはもちろんです。

そうして、「解釈」が生まれます。解釈は、様々です。個人的には、正しい解釈は無いと思っています。もちろん、音楽修辞学的に間違っていたり、楽譜の読み方が間違っていたり、個性を履き違えたりしてる解釈は論外ですが、、

大切なのは、その解釈を、自分が(演奏者)が、自分の身体と心と音でどう表現できるか、と思ってます。

そして、その為には、とても大切な「力」が必要だと思います。

その 「力」が必要なことは、恐らく皆さん分かってるのも、知っています^_^

僕は、自分の生徒、コンクールでの審査などで色んな演奏を聴くとき、それを持っていても演奏に反映してないことがとても残念に感じていました。解釈は間違ってないけど、、良い演奏ではなく、感動する音楽でもない、、例えたら 白い壁をずーっと見ているよう感覚。もちろん、ミスタッチもないし、間違った解釈もないし、それらしい音楽として聞こえるのだが、なんだが「嘘」に聞こえるのはなんだろうと、いつも思ってました。

そしてある時、クリエイティブドラマの世界に、ハマっていた自分がいました。(クリエイティブドラマに出会った切っ掛けは、今は省略します。また違う回で)そこには、自分が本来持っている、”「嘘」を本当にするある力” を、発見することができる!と感じたんですね。音楽やっていても解決できない、、とね^_^

あるピアニストから言われた言葉があります。

「楽譜はあるけどね、いつも、いま生まれた音楽の様に演奏しないとね。そう、即興演奏してるかの様にね!」と。

即興。クリエイティブドラマは、即興の宝庫!

 → つづく

山根浩志 のアバター

作者: 山根浩志

下関市、北九州市、防府市を中心に活動、レッスンしているピアニストです。随時生徒募集、また演奏依頼承ります。

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