ノルウェー、、と言ったら、グリーグですよね。他に誰か知ってますか?って聞いても、あまり知られてないかもね。
僕がノルウェーにピアノを習いに行ったのは、ノルウェー🇳🇴に興味あったからじゃないんです。 北欧の音楽がとても心地よく感じたからなんです。
ある時、シベリウス の ”もみの木”をFMで聴いて、なんて素敵なんだ、と思ったのが北欧の音楽にハマって行った切っ掛けです。シベリウス は、ノルウェー?じゃないですよ。フィンランド🇫🇮の作曲家!。その頃は、んー20年以上前ね、あまり北欧のCDが今みたいになくて、広島のノルディックサウンドっていう北欧CD専門店に、しょっちゅう通ってました。そんなことで、スウェーデン🇸🇪、デンマーク🇩🇰、エストニア🇪🇪、ノルウェー🇳🇴、フィンランド🇫🇮などの音楽CDを買いまくってました。
そのCDの中で、あるピアニストの演奏に親しみが湧き、良く聴いてました。アイナル・ヘンニング・スメビというピアニストです。同時にノルウェー🇳🇴と言う国にも興味が湧いてきて、ノルウェーに行く!と決めました。いくならレッスンうけたい!と思い、アイナル・ヘンニング・スメビ氏にコンタクトとり(下手な英語で、! )、オスロ音楽院で個人レッスンを受けることができることになりました。
ノルウェー、オスロ、、、グリーグの生まれた国に、1人で辿りつき、レッスンも充実したものでした。曲は、グリーグの作品、舞曲を数曲もって行ったけど、なんか足らないのでオスロの楽譜屋さんに行って、見たことない作曲家の楽譜を物色してたんです。3冊、レジに持っていったら、レジのお兄ちゃんが、なんやら文句がある?アドバイスがある?らしかった。聞いたら、
「どうして、この作曲家の楽譜を買わないの?絶対買って行った方がいいよ」
的な事を言って、楽譜を取りに行き、僕に手渡してくれました。
その楽譜は、Harald Sæverud ハラール・セーヴェルー の Rond Amoroso ロンド アモローソ”という楽譜でした。そして、お兄ちゃんがいいました。
「この曲は、ノルウェーではとてもポピュラーで、子どもからお年寄りまで皆んなに愛されいる曲だよ。知らない人はいない」
と。僕は、聞いたことがない作曲家だし、買おうかどうか迷ってたけど、買いなさいオーラがすごかったので、買ってしまいました。
楽譜を持って、オスロ音楽院の練習室で譜読みしました。おー、なんと美しいく、しかもなんだか憂いがあり、リズムも多分ノルウェー的!と好きになりました。すぐスメビ氏のレッスンを受けました。
ノルウェーの舞曲のリズムの特徴や、音のイメージ、彼の音楽と人柄に惹かれながら、レッスンを楽しく受けました。
オスロのレッスンが終わり、色々調べたら、ベルゲンという町が彼の故郷だ!とわかり、オスロを後に、ベルゲン、スタバンゲルに移動しました。 ベルゲン近郊には、トロルハウゲンという場所があります。ピアノ作品の代表である「叙情小曲集」は第3集から第10集まで、このトロルハウゲンに移ってから書かれたもので、「トロルハウゲンの婚礼」は有名!僕もスメビ氏にレッスン受けた曲の一つでした。
トロルドハウゲンとは、「トロルの住む丘」という意味で、身長が152センチしかなかったグリーグは(ニーナは154センチ)自分達を小さなトロルと称し、愛情を込めて自宅をこう呼んでいたそうです。
トロルドハウゲンは、なかなか見つからない場所にありました^ ^; トロルドハウゲンでは通じなくて、トロルドハウエン と言ったら分かってくれた。
こうして、いきなりディープにノルウェーを楽しんで帰国し、セーベルーを知っいる人がいない中(現在では、全音からも楽譜が出てる!)北欧のピアノ曲を紹介するときに、ロンド アモローソは、必ず演奏する作品になりました。
この作品には、こんなストーリーがあります。セーベルーと我が子のたわいもない会話。
親子の愛。そして、この曲を、セーベルーの母親に捧げられました。
「お父さん、悲しいの?」
「そうだよ、」
「僕が新聞紙を破いたから?」
「うん、そうだね」
「じゃ、もう僕しないよ」
愛のロンド とも呼ばれています。

北欧のピアノ② 〜ノルウェー に続く!はず