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風の時代 について

WIND ERA

風の時代~ Wind Era ~
2021 年は、西洋占星術では「風の時代」の始まりの年と言われます。
では、これまでの「土の時代」はどんな時代だったかというと、「土」は文字通り、物や形
あるもの、経済などの象徴であり、人はみな「所有」することを求めた時代でした。約 200
年前の「土の時代」の始まりに起きたのが産業革命で、それが行き着いたところが現代の大
量生産・大量消費の世界であるともいえます。
きたる「風の時代」は、「風」が目に見えないように、情報や知識など形のないもの、伝達
や教育などが重視され、人々は何より「知る」ことを求めていくことになると言われていま
す。
つまり 2021 年は、「持つ」ことから「知る」ことを重視するように世の中の価値観が大きく
変わる、時代の曲がり角なのです。
“持たない”自由を楽しむ時代に
そんな「風の時代」になった 2021 年にまず手放すべきは、「持つ」ことに執着することと言
えるかもしれません。
実際、昨年コロナ禍よる自粛期間に多くの人が家の片付けをしたのは、「風の時代」の到来
を予感していたかのような出来事であり、世の中には、“持たない”生活を後押しするような
さまざまなシェアリングが次々と登場しています。
テレワークの推奨で、住む場所、働く場所に縛られなくなったことで話題のワーケ―ション、
地方移住などの潮流もまさに「風の時代」を感じさせるものです。“持たないことで生まれる
自由”を世の中が認め、それがすでに広がり始めている気もします。
「ひとつ」に縛られない時代に
それでも、ひとつの物、ひとつの場所、ひとつの価値観などに「束縛される」ことはやめた
ほうがいいでしょう。
先祖伝来の土地や受け継いだ仕事を守りたい、愛着のある場所を離れたくない、ある仕事に

生涯を賭けて打ちこむ、という生き方を時代遅れだといっているわけではありません。むし
ろ本当に大事なもの、大事な場所を守るためにも、これまでの価値観に縛られず、さまざま
な方法、考えを試すべきであり、それを可能にするアイデアや科学技術が生まれてくるのが、
「知」を象徴する「風の時代」なのです。
たとえば、コロナ禍の影響で、簡単に予約もとれない名店の味がテイクアウトできたりしま
したが、そんな従来のやり方とは違う挑戦が、今後の飲食業界に何かの形で新しい未来を拓
くかもしれません。
最近は、副業を認める、推奨する会社も増えています。ひとつの肩書き、ひとつの役割、ひ
とつのやり方に縛られずに、フレキシブルに未来を考えてみれば、大きな可能性が開けてき
ます。
会社や地域という“箱”や“枠”を取り払い、その気になれば、これまでよりもっと自由に動
けるのが「風」の時代ですから、まず、あなた自身が自分の心の“枠”を取っ払ってみまし
ょう。そうすれば、無理に手放したりしなくても、自然と自分にとって本当に必要な“物”
もわかってくるでしょう。

山根浩志 のアバター

作者: 山根浩志

下関市、北九州市、防府市を中心に活動、レッスンしているピアニストです。随時生徒募集、また演奏依頼承ります。

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